[No.946-1]私は三流
No.946-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「・・・どうしたの?浮かない顔して・・・」
「う、うん・・・」
ここに来て、かなりのスランプに陥っている。
原因はいくつか考えられなくもないが・・・。
「スランプ?」
「なんかスポーツとかしてたっけ?」
「ううん、私の場合・・・」
長年続けている“アレ”のことだ。
「・・・もしかして、ブログのこと?」
「そう!当たり」
ブログで小説を書いている。
正しくは、日常を“小説風”に切り取ったに過ぎない。
「まぁ、書けてはいるんだけど」
内容が伴っていない。
「そう?私が見る限り、そんな風には見えないけど?」
「“そんな風に見えない”のが逆に問題」
「どういう意味?」
最近、小説の質が落ちている。
私が言う質とは、見栄えのよさじゃない。
「世界観というか、泥臭さというか・・・」
「あなたがよく言ってる“商業的な”ってこと?」
さすが友人、よく知っている。
「そう・・・なんか、小さくまとまって」
魂が抜けた小説ばかりになっている。
「それでもね、“拍手”をくれる人が居て・・・」
同一人物か分からない。
ここ数ヶ月、日に20以上の拍手をもらうこともある。
| 固定リンク | 0
「(038)小説No.926~950」カテゴリの記事
- [No.950-2]半年先にあるもの(2019.12.01)
- [No.950-1]半年先にあるもの(2019.11.30)
- [No.949-2]目薬(2019.11.28)
- [No.949-1]目薬(2019.11.27)
- [No.948-2]モジモジ(2019.11.24)
コメント