[No.942-1]子供は無敵
No.942-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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小さな子供が起用に楽器を演奏している。
それを見て、ふとあることを思い出した。
「ねぇ、なんか、楽器を演奏できる?」
「なによ、急に・・・」
私は何も演奏できない。
「そう言えば・・・ピアノ、習ってたよね?」
「うん、小さい頃ね」
この先の答えを聞かずとも顔に書いてある。
“今はもう弾けません”と。
「今は全然だよ!」
「分かってるよ」
高校も同じ学校に通った幼馴染の関係だ。
ある程度のことは分かっているつもりだ。
「で、ピアノのこと?」
「ううん、違う」
小学生の時、音楽の授業があった。
その時、縦笛の授業があった。
「覚えてる?」
「覚えてるよ、いつも隣同士だったじゃん」
それに、“音楽発表会”も開催されていた。
「特別な思い出があるの?」
特にこれといった思い出はない。
ただ、気になっていることがある。
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