ホタル通信 No.404
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.476 気付かない
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
タイトルだけ見ると、どんな小説であったか全く思い出せませんでした。でも、読み返して見ると・・・。
読み返して最初に思ったのは「あれ・・・他にも似たような小説を書いてるよね?」でした。あらためて言うことではありませんが、“あるべき建物が無くなる話”はもはや定番と言っても良いくらい冬のホタルではお馴染みの話です。
そして、いつも“気付けなかった自分”に対する罪の意識にも似た感情がわいてきます。
つくづく思うのは、いつも目にしている光景なのに、いざそこにあった何かが無くなっても、全くと言っていいほど思い出せません。
単に目にしているだけでは、記憶として残らないのだと、つくづくそう思います。
今回の話は多少の思い入れがあったため、そこにどのような店があったのかを思い出すことはできています。でも、無くなったことはすぐには気付けませんでした。
こんな話を大真面目に書いていると、少し引かれそうですが、「こうやって人の記憶からどんどん消えて行くんだ」と思うと少し寂しい気持ちになります。
そんなこんなで、ややしんみりムードの展開だったので、ラストはコミカルに仕上げてみました。
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