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ホタル通信 No.402

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.473 私でした
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

実話度が高い分、何ともいえない“ゆるさ”で仕上がっています。でも、お気に入りの小説のひとつです。

大阪以外でも、“551”をご存知の方は多いでしょう。大阪土産として持ち帰る人も結構いらっしゃいます。
冒頭、「お気に入りのひとつ」とは書きましたが、全体的に好きというわけではありません。好きなのは、ラストの一行だけです。このフレーズがあるから、この小説が成立していると言っても過言ではありません。

そのラストの一行は実話です。つまり、実際にメールのやりとりが行われた結果、最後に送られてきたものがその一行です。
それが何とも面白くて、車内で思わず吹き出しそうになったのを覚えています。
小説だと、メールの他にアレコレ差し込まれているので、テンポは感じ難いですが、実際はテンポよく話が進んだために、ラストの一行が際立ちました。「私でした」という何の変哲もない一行ですが、相手の表情や感情まで、その時感じました。

最近、小説の“質”が落ちていることを自覚しており、かなり長いスランプに陥っています。
ただ、創作能力が落ちたのではなく、小説のネタを感じ取る感性が落ち、魅力的な実話に出会っていないため・・・と言ったほうがいいでしょうね。しばらく“我慢”が必要な今日この頃です。
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