ホタル通信 No.403
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.495 鍵以外
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
ありがちなパターンの小説です。何でもかんでも恋愛に結びつけてしまう初期の作風です。
・・・とは言うものの、読み返して見ると、そこそこ良い感じのオチが付いています。正確には覚えていませんが、オチは後から思い付いたパターンでしょう。あくまでも「鍵が固い」という事実から話を展開させています。
従って、実話度は低めです。
実話度はゼロでも支障がないレベルですが、鍵と悪戦苦闘していたのは事実であり、“シュー”と潤滑油を吹きかけたのも事実です。
こんな“日常の中の日常”過ぎるネタを選んだのも何らかの可能性を感じていたからだと思います。
固い・・・ギクシャク・・・人間関係・・・彼との関係と連想するのはそう難しいことではありません。
ラッキーなことに“調子が悪くても騙しだまし使う”のフレーズが彼との関係にも使えたことでした。一言で言えば、惰性ということになるのかもしれませんが、その言葉よりもリアリティを感じます。
オチは分かりますか?
特にひねっていないので読んで頂いた通りです。“油”が何であったかは別にしても、それを差しすぎたせいで「ベトベト=ラブラブ」になってしまったわけです。小説ではあえて言及せずに、鍵なのか彼なのか、はぐらかして終わらせています。
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