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[No.927-1]しれっと・・・

No.927-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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(えっ・・・あんたは違うでしょ!?)

通り過ぎざまに心の中で叫んでしまった。

「連休中、何か良いことでもあった?」

同僚が私の顔を見るなり、声を掛けてきた。

「・・・なんで?」
「だって、珍しく笑顔じゃん」

返答に困る。

「なら、いつもはどんな顔してんのよ?」

彼女が変顔をして見せた。
美人ではないにせよ、そこまで酷くもない。

「あのね・・・まじめに聞いてるの!」
「もぉ、朝から怒らないのぉ」

その原因を作った人に言われたくない。
でも、心当たりがないわけではない。

「とにかく、何かあった?」

多分、今朝のあの出来事が私を笑顔にしてくれたのだろう。
思い出すたびに吹き出しそうになる。

(No.927-2へ続く)

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