[No.926-1]黄色のラケット
No.926-1 [No.07-1]せいじゅうろう
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「俺か?まぁ・・・短かったけど」
菜緒(なお)から、質問を受けた。
「よく覚えてたな?俺が卓球部だった話」
かなり前に、ほんの少しだけ触れたことがあった。
短期間だけ、卓球部に所属していた話を。
「二週間やった?」
「ほんと、よく覚えてるな・・・」
これだけ覚えられていると、恥ずかしさも増してくる。
長続きしない奴とか根性無しな奴と思われるからだ。
「別にええやん」
「せやかて、なんで辞めたん?」
“ええやん”と言いながらも、しっかりと理由を聞いてくる。
正直、あまり答えたくはないが・・・。
「よくある、練習がキツイというパターンだよ」
それに、一度も玉を打たせてもらえなかった。
初心者は体力作りから・・・という理由で。
「そりゃ、そうなんだろうけど」
「・・・納得がいかなくて」
そうそうに退部というか・・・練習に行くのをやめた。
| 固定リンク | 0
「(S01)せいじゅうろう」カテゴリの記事
- [No.959-2]奇妙な踊り(2020.01.19)
- [No.959-1]奇妙な踊り(2020.01.18)
- [No.952-2]光になりたい(2019.12.10)
- [No.952-1]光になりたい(2019.12.08)
- [No.926-2]黄色のラケット(2019.08.08)
「(038)小説No.926~950」カテゴリの記事
- [No.950-2]半年先にあるもの(2019.12.01)
- [No.950-1]半年先にあるもの(2019.11.30)
- [No.949-2]目薬(2019.11.28)
- [No.949-1]目薬(2019.11.27)
- [No.948-2]モジモジ(2019.11.24)
コメント