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[No.919-1]あなたを好きだから

No.919-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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普段と違う雰囲気をかもし出している気がする
何となく、よそよそしいというか・・・。

「なんかあった?」
「・・・どうして?」

返事に一瞬の間があった。
気にしすぎだろうか・・・。

「だっていつもの元気はどこいったんだよ?」
「そ、そうかな?」

先週末あたりから様子が変わった。
今時期で例えるなら、セミ以上にうるさいはずなのに。

「もしかして・・・失恋か?」
「だとしたら、どうしてそんなに嬉しそうなのよ?」

(・・・しまった!)

つい、人の不幸を喜んでしまった。

「ごめん!ごめん!」
「付き合ってる人、居ないことぐらい知ってるでしょ?」

そう言われて見ればそうだ。
あえて聞いたことはないが、確かに居ない。

「まぁ、俺と行動してるくらいだからな」

彼女とはいわゆる幼馴染だ。
幼稚園から大学、それに就職先も同じという快挙っぷりだ。

「もしかして・・・」
「逆に彼氏ができたのか!?」

それはそれで複雑な心境だ。

(No.919-2へ続く)

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