[No.910-1]声援
No.910-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「・・・何かやってるみたいね?」
「そうみたい・・・」
競技場に近づいてきたせいか、何やら声援が聞こえる。
明らかに若々しい声だ。
「ほら、あれ見て!」
「陸上競技か!」
それらしい格好をした数名がランニングをしている。
陸上競技に間違いない。
「確か・・・」
「そうよ、高校だけだったけどね」
私も陸上部だったから見れば分かる。
「時々、大会があって」
県内の学校が集まってきた。
「その時の声援って、格別でさぁ・・・」
大会は、言わば全員が敵になる。
だからこそ、声援だけが頼りと言っても過言ではない。
「それ、分かるわぁ~」
「私もバスケ部だったから」
多くの声援の中でも、不思議と仲間の声を聞き分けられた。
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