ホタル通信 No.396
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.436 彼女が残したもの
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性
心の声・・・つまり内面的な部分については実話です。とある人との別れから4年が経過していました。
別れとは言っても付き合っていたわけではありません。知り合いと言った表現が適切かもしれません。ある側面では深く、違う側面では浅い・・・冬のホタルではお馴染みの“あの人”です。
小説では、アレコレと想い出を語るのではなく、“そんなことがあった”程度に表面化させています。
話の主軸はそこにあるのですが、そこに花粉症を被せて物語を展開させています。
作者自身は、クヨクヨするタイプなのですが、小説までそうさせたいとは思っていません。そのため、その裏返し的なものとして花粉症を持ち出し、ユーモアがある展開にしてみました。
小説では彼女が、僕の心の声に気付いているような感じで話を進めています。でも、あえてそこには触れずに、花粉症のままでラストを迎えます。
記憶は定かではないですが、ラストは考えた上で出てきたものではなく、登場人物たちが自ら作り上げた結末です。
これは冬のホタル独特の手法で「この流れで彼ならどうするか」という登場人物目線で、彼らに結末を委ねています。
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