[No.912-1]散策の悲劇
No.912-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「随分、変わったわね・・・」
それこそ十数年ぶりに、この辺りを訪れた。
「そう?地元に居ると逆に気付かないかもね」
超大型のゴールデンウィークだ。
こんな機会は二度とないかもしれない。
「それにしても初めてじゃない?」
「ゴールデンウィークに帰ってきたのって」
確かに友人の言うとおりだ。
今まで盆と正月しか帰省したことがない。
「だって、10日間もあるのよ!?」
例年なら、その半分もない。
だから、いつもは眼中になかった。
「だから、散策でもしようかな・・・って」
いつもは友人と飲んで終わる。
けど、今回は違う。
「この辺りに、お好み屋さん・・・在ったよね?」
「そう言えば、そうね・・・」
友人とよく通った。
「あなたが地元を離れて以来、行ってないね」
「・・・通り過ぎちゃったのかな?」
歩いてきた道を少し引き返してみた。
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