[No.907-2]頭隠して・・・
No.907
「それって・・・」
「まさしく、頭隠して・・・なんとやら・・・でしょ?」
本人は隠れているつもりらしい。
でも、尻尾が丸見えだった。
「それがなんともおかしくて」
つい、かまいたくなってしまった。
「ちょっと、驚かしてやろうかな・・・と」
忍び足で、後ろからそっと近づいた。
「そしたら、ようやく私の存在に気付いて」
その時の驚きようは、今でも脳裏に焼きついている。
動画を撮っていなかったのが悔やまれる。
「あんたも悪ね~」
「そんなつもりはなかったんだけどね」
ただ、結果的にかなり驚かせてしまった。
「で、ネコは?」
「そりゃ、一目散に逃げ出して・・・」
近くの草むらに消えていった。
「でも、また、尻尾が見えてるんだもん!」
一本ネジが抜けているというか、ドジなのか・・・。
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