[No.906-1]春の衝撃
No.906-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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(ちょっと、からかってみるか・・・)
「いてて・・・」
「どうしたの?!頭をおさえて・・・」
エイプリルフールにちなんで、軽い嘘を付くことにした。
「さっき、上から物が落ちてきて・・・」
「えっ・・・だ、大丈夫?」
思いのほか、彼女が心配している。
あまり、大袈裟にならなきゃいいが・・・。
「大丈夫、大丈夫!」
「血は?傷は?それから・・・」
今になって後悔する。
この手の嘘は控えた方が良かったかもしれない。
「ほんと、大丈夫だから・・・」
「だめよ!後から症状が出ることもあるし」
・・・やばい。
救急車でも呼ばれそうな勢いだ。
「ほんとうに大丈夫だよ!」
「だって当たったのは・・・」
散り行く“桜の花びら”だったからだ。
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