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[No.905-1]ぼっこ

No.905-1

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
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「・・・なによ、さっきからニヤニヤしちゃって」

横目でチラチラしながら顔をニヤ付かせている。

「あっ・・・そうだっけ?」

軽く、とぼけているところが憎らしい。
まぁ、確かに私よりは、かわいい子たちだけど・・・。

「そんなに気になる?」
「まぁ・・・な」

今度は軽く開き直っている。

「随分、ハッキリ言うわね・・・」
「そりゃそうだろ?」

逆に、何が“そりゃそうだろ?”と聞きたくなる。

「久しぶりに聞いたよ、その言葉」
「えっ!?言葉・・・」

どうやら、私が何か勘違いしているようだ。
でも、そのニヤけ顔は一体・・・。

「彼女たちのこと、横目でチェックしてたよね?」
「あはは・・・それで機嫌が悪いの?」

彼が笑いながら答えてきた。

「もぉ!なによ!?」
「ごめん、ごめん、どんな人か気になってね」
「やっぱり、気になってるじゃない!?」

繰り返すけど、私よりは少しだけかわいい子たちだ。

(No.905-2へ続く)

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