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[No.902-1]明るくなってきたね

No.902-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「随分、明るくなってきたわね」

以前ならこの時間は、もう真っ暗だった。
日ごとにそれが顕著になっている。

「そりゃそうでしょ、もう3月よ?」
「あはは・・・そうよね・・・」

(・・・バレたかな?)

友人は勘が鋭い。
日常会話に見せかけた私の言動に気付いた可能性がある。

「明るくなったら、良いことでも?」
「そ、そうね・・・」

珍しく問い詰めてくる。
いつもなら、軽く受け流すだけなのに。

「ほら!飲みにも行けるじゃん!」

言い放って気付いた。
それは明るい、暗いに関係ないことを・・・。

「・・・それはそうね」
「えっ!?」

意外な反応に驚きを隠せなかった。

「そ、そういうこと!」

ここはそう言うことで乗り切ろう。

「・・・で、今から行くわけ?」

正直、そこまでは考えていなかった。

(No.902-2へ続く)

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