[No.892-2]ひとつと半分
No.892-2
「で、もう一個はどれにする?」
2個じゃ多い・・・でも、1個じゃ物足りない。
「そうだな・・・」
それは彼も同じらしい。
男性のわりには少食で、2個では多すぎるらしい。
「やっぱり、これかな?」
彼がパンを指差す。
「そうね・・・やっぱり、これね!」
それはクルミパンだった。
特にこの店はこのパンが美味しくて有名だ。
「大きさは?」
「この中くらいのでいいんじゃない?」
パンをトングでつかむ。
これで、パンは全部で3個になった。
「これなら半分にすれば丁度いいね」
それぞれ好きなパンをひとつ選ぶ。
そして、二人が好きなパンをひとつ選ぶ。
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