[No.889-1]夢の余韻
No.889-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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せつない夢を見た。
恋愛関係の夢だった。
「へぇ~どんな?」
「それがさぁ・・・」
強烈に覚えているけど、思い出せない。
「・・・矛盾してない?」
「そうなんだよね」
本当に夢の内容を思い出せない。
ただ、せつなさだけが強烈に残っている。
「目覚めた瞬間は覚えてたんだけど」
けど、一気にせつなさが込み上げ、それを打ち消してしまった。
「だから、それだけが残ったのね?」
「まぁ、そんなとこ」
恋愛物の夢を見ることは少なくない。
でも、今回のような夢は初めてだった。
「・・・とは言うものの伝わらないよな」
「だね」
そもそもどうしてこんな夢を見たのだろう。
彼女を前に、若干、不安になった。
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