[No.888-1]クリスマスツリー
No.888-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「わぁ~綺麗ね!」
この時期、街はクリスマスツリーで溢れかえっている。
「こっちなんか、ほら・・・」
飾り付けが一番と華やかだ。
まさしく王道と言えるツリーだろう。
「こっちも凄いよ!」
彼女が僕の手を引く。
「幻想的だね」
「・・・うん」
派手さはないが、ホワイトクリスマスにピッタリなツリーだ。
大人な落ち着きを感じる。
「・・・家にはあった?」
「あったよ、それほど大きくはないけど」
“それほど”が気にならなくもない。
「あなたは?」
「まぁ・・・とりあえずあったよ」
高さにすれば、1メートルもなかったと思う。
それが大きいのか小さいのかは判断できない。
「毎年、時期になると・・・」
押入れの奥から、それが入った箱を取り出す。
それから、おもむろに飾り付けを施して行く。
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