[No.879-1]世界の終わり
No.879-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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少なくとも年に一回、ある夢を見る。
それを昨日見た。
「どんな夢?」
「一言で言えば、世界の終わり」
毎回、シチュエーションもよく似ている。
「そこまで好きなんだ!」
「・・・ん?・・・そ、そっちじゃない!!」
友人の反応に一瞬、考え込んでしまった。
メジャーなバンドのことじゃない。
「な~んだ・・・えっ!世界の終わり?」
今度は友人が、時間差で驚いている。
「そう!世界の終わり・・・」
突然、空が分厚い雲に覆われる。
そして、絵に描いたような渦を巻き始める。
「うわぁ・・・」
しばらくすると、真っ赤に燃えた無数の隕石が地上に降り注ぐ。
そして逃げ惑う人々・・・。
「決まって、このパターンで夢が始まるんだよね」
目が覚めても鮮明に覚えている。
「恐ろしい夢ね」
逃げ惑う人々の中に、当然、私も含まれている。
「あのさぁ・・・不謹慎だけど」
友人が聞きたいことは分かっている。
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