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[No.873-2]曖昧な恋

No.873-2

「逆にそんな曖昧なレベルでいいの?」
「うん!」

余計に危険な香りが強くなってきた。

「・・・それなら、小2かな?」
「間接的に、恋らしきものを知ったから」

積極的に好きになったのではない。
友達がその女子を好きになったことで、心がモヤモヤした。

「その時、好きなんだと気づいたんだ」

いわゆる嫉妬心だ。
友達に“気付かされた”と行ってもいい。

「その女子、マドンナ的存在やったやろ?」
「えっ!?よ、よく分かるね!?」

それに繋がる話はしていないはずだ。

「だいたい、そんなもんやろ?小学生は」
「あはは・・・かもな」

でも、何事もなく、時は過ぎて行った。
好きだったけど初恋とは違う・・・自分ではそう分析している。

「だから、初恋は中1の時」
「・・・こんな話でいいの?」

何が知りたいのだろう。
特別、隠していたということでもないのに。

「なぁ、うちはどないなん?」
S873
(No.873完)
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