[No.870-2]宇宙人の話
No.870-2
「結構、覚えてるじゃん!」
その宇宙人から地球を守るのが私達の役目だった。
「そうそう!それに悪い宇宙人と言えば・・・」
「火星人?」
彼が驚いた顔をしている。
「良く知ってるね!?」
「逆に金星人なんかは良い宇宙人」
設定が、火星人だったのを覚えていたからだ。
それに当時の子供向けの科学雑誌もそんな感じだった。
侵略してくるのは、もっぱら火星人だった。
「あくまでもイメージだけどね」
ただ、このイメージが今でも根付いているのかもしれない。
「火星人にしてみれば、迷惑な話ね!」
「・・・だよな!」
もし、本当に居たら・・・の場合だが。
「ねぇ、もし、本当に宇宙人が侵略してきたら」
「あの時のように、私を守ってくれる?」
怯える私を、宇宙人から守ってくれた。
「・・・まぁ、もし、そうなったら・・・な」
「うん・・・」
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