[No.869-1]敏感なのか鈍感なのか
No.869-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「・・・でね、それでさぁ・・・」
興味がないわけではない。
でも、何度も同じような話をされると正直うんざりする。
「ん?興味ない?」
「えっ!?ど、どうかな~」
(あ、あぶない・・・)
見透かされているみたいだ。
「ないわけじゃないですけど・・・」
「でしょ~!」
この決めつけ感がすごい。
「今日のイケメンは、俳優で例えるとね・・・」
週3ペースで、イケメン報告をしてくれる先輩が居る。
主に通勤途中に出会ったイケメン。
「・・・似、かな?」
「そ、そうなんですね」
先輩だけに、無視するわけにはいかない。
それどころか、逆に話に“乗る”必要がある。
「私も見たかったなぁ~」
「でしょ、でしょ!!」
さらに、ノリノリになってきた。
「結構、いいとこの会社に勤めてるわよ」
いつもながらその観察力には目を見張るものがある。
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「(035)小説No.851~875」カテゴリの記事
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