[No.868-2]むぎむぎ
No.868-2
(さて、そろそろネタばらしと行くか・・・)
ドッキリとは言えないが、似たようなシチュエーションだ。
「毎日、むぎむぎを作ってくれるの?」
「そうだよ!愛されてるわぁ~」
全く気付いていない。
それどころか、ますますノリノリになっている。
「私にも、愛情を分けてよ?」
それらしく友人のマイボトルに手を伸ばした。
「だ~め!いくら親友でも、このむぎむぎだけはダメ!」
「もう!ケチね!」
ここまで持ち上げておけばいいだろう。
「だって、愛情タップリのむぎむぎなんだもん!」
(今だ!!!)
「ところで・・・“むぎむぎ”ってなに?」
「えっ!?あっ・・・」
友人の顔が真っ赤になった。
「・・・で、どっちが言い出したの?」
「彼・・・のほうかな?」
無意識のうちに、彼の口ぐせが移ってしまったようだ。
そんなふたりの姿が目に浮かぶ。
(No.868完)
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