ホタル通信 No.374
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.402 前方後円墳
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
当ブログの小説は、決して悲しい涙で終わることはありませんが、この作品に関して言えば、ややしんみりムードです。
かなりピンポイントな話題ですが、今でも鮮明に覚えています。
社会のテストでそれが出題され、結構、自信を持って“かぎ穴”と答えました。
その後、先生からフォロー?みたいなものがあって、その時にそれが“前方後円墳”だと言うことを知りました。もちろん、初めて聞く言葉でした。ただ、小説に書いてある通り、私が聞き逃していた可能性も否定できませんが、古墳そのものが授業に登場しなかった記憶が残っています。つまり、何の情報も与えられずにテストが行われました。
ところが・・・みんな知らないはずなのに、正しい答えを書いている人が結構いました。確かに、テレビや雑誌などを見て知っていたのかもしれませんが、その顔触れは、塾に通っていた人たちばかりでした。私の友人もそうでしたから、余計に印象として残っています。
この時、子供ながら、かなりショックを受けましたし、相当な距離も感じました。昔は今ほど過激ではありませんでしたが、振り返るとこの辺りから学力に差が付き始めるんでしょうね。
大袈裟ですが、競争社会に飲み込まれて行くそのプロローグを描いた小説かもしれません。ですから、冒頭に書いた通り、どこかしんみり感が漂っているのかもしれませんね。
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