[No.861-1]褒められてる?
No.861-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「最初は、底が抜けちゃったんだよね」
「・・・なんの話?」
いつも唐突に話が展開する。
「鉄砲よ、鉄砲」
「はぁ?」
今日はいつにも増して、話が“ぶっ飛んで”いる
鉄砲だけに・・・。
「上手いこというね?」
「・・・それより、なに?」
「昔々・・・」
友人が延々と、鉄砲の歴史について語り始めた。
「・・・要するに、砲身の底が抜けたってこと?」
「そうそう!」
最初に作った鉄砲は、爆発の衝撃で底が抜けたらしい。
例えるなら、ワインのビンとコルクの関係だ。
「その失敗から・・・」
底の部分をネジ式にすることを思い付いたらしい。
「ネジ式だと、衝撃があっても簡単に抜けないからね」
大変、すばらしい話だ。
でも・・・。
「何なの、この話!?」
真昼間のおしゃれなカフェでする話とは思えない。
「あれ?三国志、好きだったよね?」
「そうだけど・・・」
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