ホタル通信 No.370
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.423 崩れた壁
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
当初、この小説は作ったもののボツにしていました。理由は簡単です。余りにも自己満足な小説だと感じたからです。
硬派を気取れば、「読者に妥協せず我が道を行く」となりますが、それでも公開をためらってしまう小説も少なくありません。出来栄えの問題ではなく、着眼点があまりにも自分目線過ぎるからです。
ただ、小説上の私には崩れかけた壁が物理的なものではなく、家族の崩壊として見えていました。
先に書いておくと、小説上の私は作者ではありません。つまり、他人の心境を想像して書いています。とは言え、創作ではなく、事実がもとになっています。
その他人が誰なのか、あえて書く必要もありませんよね。冬のホタルではお馴染みの“彼女”です。崩れかけた壁が、彼女の言動を励起させ、小説に仕立てました。彼女の言動がなければ書いていなかったと思います。
こんな小説ですが、拍手を5つもいただいています。「5つくらいで偉そうに言うなよ」と怒られそうですが、当ブログでは大満足の数なんですよ。少なくとも5人の方々に共感していただけたと思うと、公開して良かった小説のひとつです。
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