ホタル通信 No.371
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.489 近くて遠い
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
何だかスッキリしない小説ですね。肝心な部分を隠したまま話が進んでいますから。
小説的な狙いから隠したのではなく、正直に書けなかったのが本音です。それに、ホタル通信で書くことも少しためらっています。
人物設定は実際とは真逆で、彼と小説上の私は反対の立場にいます。つまり、色々な事実を語るのが、“私”であり、その聞き役が“彼”というわけです。ちなみに作者はこのどちらかです。これ以降この立場で話を進めて行きますね。
私には結婚を前提にした彼がいる。彼と言っても、純粋な彼ではなく、悪意を持って書けばある意味、彼に“飼われている”存在でした。
不自由でもないが自由でもない。逃げ出そうと思えば、いつでも逃げだせる。でも、私自身、行くあてもない・・・そんな世界で生きていました。
早い話、生きることを半分あきらめていたのかもしれません。そんな中、聞き役の彼と出会ったのです。
この小説は、二人の距離が近づけば近づくほど、何かが遠のいて行くさまを描いたものです。私に結婚を前提にした彼が居ること、そしてもうひとつ、十代で結婚して、離婚の経験があること、これを聞き役の彼に告白しました。
冬のホタルの原点とも言えるような小説です。こんな経験があったからこそ、ブログを始めたとも言えます。
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