ホタル通信 No.369
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.420 買えない自転車
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
事実となる出来事は小さいですが、思い出としてはかなり強く残っていますので、実話度を少し高めにしています。
記憶にある限りでは、働きに出る前までに乗り換えた自転車は3台です。最初の1台はもらい物か拾い物のどちらかだと思います。それを塗り替えたのでしょうか・・・やけにペンキ感が強かったことを今でも覚えています。
まだ、低学年ならいいのですが、高学年ともなると、その自転車が恥ずかしくて恥ずかしくて・・・。同級生はアニメのキャラクターの自転車だったり、カラフルで女の子らしい自転車だったりしていましたからね。
ある日、とうとうそれに耐えられなくなり、それこそ号泣しながら新しい自転車をねだりました。すんなりとは買ってもらえませんでしたが、何とか新品の自転車を購入することができました。
当時、自転車がどの程度の金額であったのか分かりませんが決して安い買い物ではなかったと思います。でも、子供ですからそんなことはお構いなしです。
家が裕福じゃなかったから・・・と言うことではなく、生活を切り詰めるべき所は切り詰める、ただそれだけだったと思います。大人になってようやくそのことに気付きました。小説のラストもこれで締め括りました。両親への感謝を込めて。
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