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[No.857-1]半々な気持ち

No.857-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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偶然にも実家の近くに出張することになった。
仕事人生の中でも、かなりレアなケースだ。

「・・・浮かない顔じゃん?」
「久しぶりの実家だったんでしょ?」

どうやら顔に出るタイプらしい。
今まであまり気付かなかった。

「まぁ・・・そうだけど」
「・・・あぁ、なるほどね!」

こんな短い会話で、何かを感じ取ったらしい。

「やっぱり、言われるよね~」
「分かる、分かる!」

ひとりで何やら納得し始めた。
同僚の表情を見れば、何となく察しはつく。

「どうせ結婚のことでしょ?」
「違うの!?」

確かに、帰るたびに言われてはいる。
ただ、帰らなくても言われている。

「違わなくもないけど、ちょっと・・・ね」

嬉しくもあり、悲しくもある出来事があった。

「うわぁ・・・なんだかコメントしにくい話のようね」
「大した出来事じゃないのよ・・・でも・・・」

距離と言うか、時間を感じさせる出来事には違いない。

(No.857-2へ続く)

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