[No.855-2]マメな私
No.855-2
「そうかしら?」
友人が話を長引かせる。
「そうよ、ゴーヤなんて・・・」
「基本、放っておいても大丈夫なんだから」
さっきの心の声を口に出した。
「マメじゃない私にピッタリよ」
「あはは!」
友人が笑い出した。
絶対、笑うところじゃないのに。
「な、なによ!?」
「だって、さぁ・・・」
まだ、笑いが止まらなさそうだ。
「さっきの釣り人と一緒ね!」
「釣り人?」
自分で例え話を出しておきながら、いまいちピンとこない。
「まぁ、深く考えないで」
「ちょっと教えなさいよ!?」
なんだか馬鹿にされているように聞こえなくもない。
とにかく答えを聞かないと気持ちが悪い。
「あら?放っておいても大丈夫だったんじゃない?」
「それはゴーヤ!」
(No.855完)
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