[No.855-1]マメな私
No.855-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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今年は例年になく、始めるのが遅かった。
なぜかしら、ベランダに足が向かなかったからだ。
「今年はなに育てるの?」
何年も続けば、逆に友人の方が気に掛けてくれる。
「今年もゴーヤだよ」
「好きだね~あんな苦いやつ」
正直に言えば、ゴーヤ自体はそんなに好きではない。
ただ、家庭菜園には適した素材だ。
「まぁ・・・ね」
極端に言えば、水さえ気を付けていれば良い。
後は、放っておいても構わない。
「それにしてもマメだよね?」
「そ、そうかな・・・」
さっきの心の声を聞かせたら驚くだろう。
別に、家庭菜園をする人がマメだとは限らない、少なくとも私は。
「違うの?」
「ほら、釣りが好きな人って・・・」
短気が多いと聞く。
「確かに、そう言われるよね」
つまり、気性はそれほど関係ない。
あったとしても、別のところで影響してるのだろう。
「早い話、マメじゃないと言いたいのね?」
「そういうこと」
随分と話が脱線してしまった。
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