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[No.849-2]潮干狩り

No.849-2

「何らかの感情?」

言葉では説明しにくい。

「少なくとも、懐かしさとは違う」

ある意味、何かに“せかさせている”ような感じだ。

「“久しぶりに行ったら?”と、言われているような・・・」

もちろん、オカルト的な要素は一切ない。
ただ、何となく、天の声と言うか・・・。

「世間では、それをオカルトと言うんじゃない?」
「あはは・・・だろうな」

とにかく、誰かに背を押されてここに来てしまった。

「まぁ、大した準備も必要ないし」

唯一、熊手を買ったくらいだ。
2本買っても、1000円で十分お釣りが返ってきた。

「ようやく実現した・・・って感じかな」

実は数年前からそんな気持ちになっていた。
それが今、叶った。

「けど、二人で来ることは想定外だったぞ」
S849
(No.849完)
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