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[No.848-1]小鳥のさえずり

No.848-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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友人だからこそ言わなくてはならない。
ただ、友人だけに言いづらいのも確かだ。

「ちょっと気になってることがあるんだけど・・・」
「えっ!・・・やっぱり、気付いてた!?」

友人から意外な返事が返ってきた。

「・・・私も、そうじゃないかと思ってたんだ」

それなら話が早い。
今のうちに、サラッと言ってしまおう。

「は・・・」
「ちょっと、太ったんだよね・・・」

友人に発言を遮られてしまった。

「これからの季節、目立つよね?」
「ん・・・いや、まぁ・・・そうね」

話が思わぬ方向に進み始めた。
気になっていることは、それじゃない。

「言ってくれてありがとう!」
「持つべきものは友人ね!」

完全に誤解されている。

「そうじゃなくて・・・」

早めに話を戻した方がいいだろう。

「違うの!?」
「チッ・・・なによ、もう・・・恥ずかしいじゃない!」

その、気になっているものが、たった“今”出た。

(No.848-2へ続く)

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