[No.846-1]即・既読
No.846-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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以前、ある動画を見た。
その内容が、今、目の前で起きてしまった。
「ちょっと聞いてくれる!?」
「め、珍しいわね!?あなたの方からなんて」
いつもとは逆の立場だ。
「今思い出すだけでも恥ずかしい・・・」
「えっ・・・何したのよ?」
行為自体は、非常に小さい。
何かをした・・・というには程遠いほど、ささいなことだ。
「以前、LINEの“あるある動画”の話をしたじゃん?」
「あぁ・・・あの面白かったやつね」
LINEにまつわる“あるある”を再現した動画だった。
「女の子の演技が良かったよね~!」
「表情なんて最高・・・・って、おい!」
勢いで、ノリつっこみをしてしまった。
「もぉ!話が違う方向に行っちゃうじゃない・・・」
「・・・で、その“あるある”が実際に起きちゃって」
もちろん、“あるある”だけに、誰にでも起きる可能性はあった。
けど、実際起きて見ると、その恥ずかしさたるもの・・・。
「結局、何が起きたって言うの?」
「・・・たまたま・・・ね」
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