[No.843-1]笑顔があふれる場所
No.843-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「ほら、川沿いに公園あったじゃん?」
多分、これだけでも会話が成立する。
「それがどうしたの?」
「少し前から工事してたんだよね」
最初は取り壊されるのかと思った。
でも、ただの改修工事だった。
「ずいぶん、荒れてたもんね」
それこそ、取り壊されてもおかしくない状態だった。
「先週、その工事が終わったみたいなんだ」
近くに置いてあった重機の姿が見えなくなった。
それに、囲いもなくなっていた。
「きれいになってた?」
「そりゃ、もう!」
今にも朽ち果てそうな椅子も、今では懐かしい。
それに、新しく加わったものもあった。
「加わった?」
それに気付いたのは、それを見たからじゃない。
それに集まる人だかりを見たからだった。
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「(034)小説No.826~850」カテゴリの記事
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