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[No.838-1]星が好き

No.838-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「私も好き!」

このセリフが両想いの始まりなら、どんなに素晴らしいことか・・・。

「でも、周りには星ではなくて・・・」
「宇宙が好きってことにしてるけどね」

星が・・・では、メルヘンチック過ぎる。
男子としては、やはり硬派に行きたいところだ。

「変な所に拘ってるのね?」

ただ、今は星よりも宇宙そのものに興味がある。

「私もそうよ!宇宙に存在するもの全てが好き!」
「そうなの!?」

僕の場合、それを通り越して、物理学にも興味が出てきた。

「・・・へんかな?」

専門書を読めば読むほど、切っても切れない関係だと分かった。
もちろん、言うほど理解はしていないが。

「ううん、変じゃないよ!」

話が下火になるどころか、どんどん大きくなって行く。
異性で、ここまで盛り上がるのも珍しい。

「いつか、満天の星空を見に行きたいね」
「うん・・・でも、ここじゃ・・・」

見えるのはネオンの灯りだけだ。
満天の星どころか、夜空さえも見えない。

「ハワイなんてどう?」

以前、旅行のパンフレットで見掛けたことがあった。

(No.838-2へ続く)

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