ホタル通信 No.362
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.351 孤独のかげ
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
タイトルからして、何だかヘビーな感じが漂う小説です。でも、読んでみると、そこまでヘビーな内容ではありません。
会話の内容は概ね事実です。高校を中退、そして一人暮らしを始めた彼女。ただ、一人暮らしと言っても、正直に言えば、家を飛び出しています。
小説では一人暮らしとなっていますが、実際は居候みたいな状態でした。ですから、見た目上、一人暮らしではありません。
また、居候と言っても、悪く言えば、全くの他人の家に転がり込んだようなものでした。
ですから、実際は一人暮らしではなく、見た目は同居ということになります。ただ、彼女にとっては心休まるな場所ではなく、生きていくための苦渋の選択でもあったわけです。
彼女がそのような状態にあったので、あえてシチュエーションを一人暮らしにしました。
冒頭、「そこまでヘビーではない」と書きましたが、事実が明らかになると、少しヘビーさが増してきます。
でも、彼女の持ち前の明るさというか、暗い出来事でもサラっと話してくれるところに、僕自身が助けられていました。ラスト付近は、手前味噌ですが、大変好きな表現方法です。
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