« [No.836-1]祈り | トップページ | ホタル通信 No.358 »

[No.836-2]祈り

No.836-2

「拝んでいたんだよね!」
「・・・」

ごく普通の話とは言わないが、かなり普通の話だ。

「からかったわけ!?」
「勝手に勘違いしただけしょ?」

そう言われると身も蓋もない。
ただ、そんな雰囲気をかもしていた友人にも否がある。

「でも、“ビックリした”って・・・」
「だって、薄暗い道端で拝んでたんだもん!」
「目が悪いから、最初は気付かなくて・・・」

私でもビックリしそうなシチュエーションだ。

「でもさぁ・・・通学路だったっけ?」
「ん?ち、ちがうわよ」

確か、私とは真逆の方向だったはずだ。

「もしかして・・・わざわざ、そこに行ったの?」
「まぁ・・・ね」

まさかこの時期に肝試しとは思えない。
それに話の流れからしても変だ。

「たまたまよ・・・たまたま!」

「・・・なるほどね」

翌日、その祠をマジマジと見て気付いた。
S836_2
(No.836完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.836-1]祈り | トップページ | ホタル通信 No.358 »

(034)小説No.826~850」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.836-2]祈り:

« [No.836-1]祈り | トップページ | ホタル通信 No.358 »