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[No.836-1]祈り

No.836-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「昨日はほんと、ビックリしたわぁ~」

話半分・・・いや、十分の一程度だと思った方が良い。

「で、今回はなに?」

毎度、どこからかネタを仕入れてくる。
例えるなら、バイヤーみたいなものだ。
ただし、腕は良くない。

「ほら、学校の北側に昔ながらの住宅街があるじゃん?」
「知ってるよ、私、そこを通って来てるから」

ちょっと、歴史を感じさせる街並みだ。

「なら話が早い!」

昨日の出来事を話し始めた。

「・・・確かに、あるよね」

祠(ほこら)と言えばいいのだろうか?
毎日、みずみずしい花が供えられている。

「そこにさぁ・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよ・・・」

今日も部活があるので帰りは遅くなる。
かと言って、別の道を通ればかなり遠回りになってしまう。

「おばあさんが・・・」

今日は、遠回りして帰る必要がありそうだ。

(No.836-2へ続く)

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