[No.834-1]着替えるだけで
No.834-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「あれ、見ろよ」
突っ込まずにはいられない状況が目の前にある。
「どうかした?」
「まだ、似合ってねぇな~」
同僚がキョトンとした顔をしている。
「ほら、あの男子」
目立たなにように、こっそりと指をさす。
背恰好から、多分、中学1年生だろう。
「あぁ・・・あれね!」
ようやく意味が分かったようだ。
「確かに・・・ガバガバというか」
そう・・・学生服に着せられている・・・そんな感じだ。
「時期が時期だもんね」
「だろうな」
もちろん、自分自身もそうだった。
ただ、当時はそんなことを考えている余裕はなかった。
「不安の方が大きかったからな」
「・・・そうね」
その言葉は、今の自分にも当てはまる。
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「(034)小説No.826~850」カテゴリの記事
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