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ホタル通信 No.357

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.329 左の靴紐
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

事実と言えば事実なんですが、こんなことまで小説のネタにしていることを考えれば、我ながら苦労しているんだ・・・と思います。

靴紐が解けてしまうこと、それに対して嫌な連想をしてしまうなど薄めの事実が散りばめられています。
この小説を読み返して気付いたのですが、あからさまに、何かを狙っています。それはラスト見て頂けると分かると思います・・・。
靴紐を“友情や絆”に見立てて、それが解けたり結ばれたりという方向に持って行っています。
ありがちなストリーに加えて、内容もチープなため、少し恥ずかしくなってきます。

本来なら、単に靴紐が解けただけで終わるのでしょうが、小説にも書いた通り、何か良くないことが起きる予兆であると、考えていたこともあって、この小説が生まれました。
実際、良くないことは起きなかったのですが、もしかしたら固く結び直した効果が出たのかもしれませんね。

結局、この小説は当時の不安感をかなり遠まわしに表現したものです。その不安感の象徴が、靴紐だったわけです。
T357
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