ホタル通信 No.356
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.325 似てるけど似てない
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
小説上の女性が、“誰かに似ている”ことで生まれた小説は、他にもいくつかあります。
小説のネタとして、比較的扱い易いということも理由のひとつですが最大の理由は別のところにあります。
彼女が、多くの有名人に似ていればいるほど、テレビや雑誌などで見掛ける機会も増え、それだけ彼女を思い出してしまう機会も増えます。
顔が似れば声も似ることが多く、それをネタにした小説も発表していますが、ルーツをたどれば皆、同じ事実に行き着きます。想い出に苦しめられているわけではありませんが、何となく呪縛から逃れられない、そんな自分が居ます。
さて、小説では、似てる、似てないの話題は、僕から彼女に振ったようになっていますが、実際は、彼女から振られました。
そもそも出会った時、「私、○○に似ている」と、いうところから関係が始まったと言っても言い過ぎではありません。あらためて自分の好みのタイプを自覚した瞬間でもありました。
後半は、ほぼ創作でこのような会話はありませんでした。ただ、頭の中ではそう思っており、それを口にすることが出来ませんでした。
ホタル通信を書くこと自体が、ある意味“呪縛”かもしれませんね。
書くために小説を読み直し、思い出すのだから。
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