« [No.827-1]応援 | トップページ | [No.828-1]陽射しはピンク色 »

[No.827-2]応援

No.827-2

「それなら・・・」
「騙されたと思って、じっくり見てよ」

何だか面倒な展開になってきた。

「明日、休みでしょ?」
「・・・そうだけど」

幸か不幸か、特に予定はない。
まぁ、いつものことだが・・・。

「ルールが分かると面白いよ」
「ルールの解説もしてくれるからね」

どこかの局のまわし者のようなアピールぶりだ。

「分かったわよ、どうせ暇だし・・・」

この場は、適当に話を合わせておけばいい。

「絶対、見てよね?」
「はいはい・・・」

ただ、友人の熱々ぶりが気にならないわけではない。
そんなに面白いのだろうか?

(まぁ・・・素直に見てみるか)

この際、明日と言わず、今日の夜から見てみることにした。

「うっ・・あっ・・・よっしゃぁー!!」

だんだんと体が熱くなってきている。
それに合わせて、つい声が漏れてしまう。

「いよいよね・・・」

スタートのピストル音がテレビから聞こえてきた。
S827
(No.827完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.827-1]応援 | トップページ | [No.828-1]陽射しはピンク色 »

(034)小説No.826~850」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.827-2]応援:

« [No.827-1]応援 | トップページ | [No.828-1]陽射しはピンク色 »