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2018年3月

[No.831-1]胸に残る卒業式

No.831-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「卒業式の思い出は?」
「・・・とくにないけど?」

卒業式の思い出を語るには少し遅いかもしれない。
もう、入学や入社を目の前にした時期だからだ。

「・・・寂しい青春時代だね」
「そう?じゃぁ、あなたは?」

どうせ似たようなものだろう。
有りそうで無いのが、卒業式にまつわる思い出だ。

「わたし!?そうねぇ~」

予想に反して、首を傾げながら指折り数え始めた。

「そんなあるの!?」
「もてたからね!」

悔しいけど、それは否定できない。

「どれから話そうか?」
「私が悪うございましたっ!」

さっさと白旗をあげた方が身のためだ。
延々続く、自慢話には付き合っていられない。

「でも、ひとつくらい何かあるでしょ?」

そう言われても無いものはない。
至って、普通の卒業式を過ごしてきた。

(No.831-2へ続く)

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ホタル通信 No.355

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.324 二度目の別れ
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性

話の流れやシチュエーションはほぼ事実ですが、人物設定は
やや違います。

実際は立場が逆で、女性が男性に別れを告げています。作者
がその女性なのか、男性なのかはお決まりの秘密です。
”冬のホタルの各小説には関連性がある”と、何度かご紹介した
通り、本小説もいくつかの小説とリンクしています。そのひとつが
No.25 受信フォルダ8」です。この小説とどうリンクしているか分
かりますか?
すでにホタル通信No.078でも紹介していますが、No.25は一度目
の別れの後、再び彼から連絡が入るという小説です。つまり“二
度目の別れ”のプロローグになります。

小説は時系列を無視して記事にしていますので、数年前の出来
事を掘り起こすことも少なくありません。正直に言えば、小説の
ネタに困らないように、ひとつの出来事を細分化しています。
ただ、超短編小説なので、そもそも多くの出来事を小説に盛り込
めません。そのため結果的に、ひとつの出来事が分割されること
になります。

今では書けない生々しい小説と言えます。小説の中は時間が止
まったままです。それが良いのか悪いのか・・・どうにも判断でき
ません。
T355

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[No.830-2]結ばれない二人

No.830-2

「そうなんだけど、電柱越しだったからだよ」
「えっ!?電柱越しに透けて見えた?」

話に、尾ひれ背ひれが付くとはこのことだ。
その付き方たるもの、見事としか言いようがない。

「いや、だから・・・」

この手の話は説明が難しい。

「二人の距離がだんだん近づいてきたんだけど」

電柱が邪魔をするかのように、相手が見えなくなった。

「消えた?」
「・・・じゃなくて」

単に電柱越しの相手が見えなくなった。

「で、姿が見えないまま、すれ違っちゃって・・・」

多分、歩く速度も同じだったのだろう。

「・・・よく分かんない話ね」
「そうね・・・自分でもそう思う」

明らかにトーンダウンしているのが分かる。

「ごめん、説明ベタで・・・」
「けどさ、結ばれない二人の話にも聞こえるわね」

友人らしからぬセリフだ。

「そう言えば昔、そんなこともあったなぁ・・・」
「・・・きたぁー!?」

友人の大好物が他にもあったことを思い出した。
S830
(No.830完)
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[No.830-1]結ばれない二人

No.830-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
偶然が生んだ不思議な体験だ。
・・・とは言え、オカルト要素は一切入っていない。

「昨日、不思議な体験をしたんだ・・・」
「そうなの!?待ってましたぁー!」

友人はこの手の話が大好物だ。

「で、見たの?どんなだった?」

完全にアレが出た話になっている。

「そうじゃなくて、ちょっと聞いて」

昨日、道を歩いていると、見知らぬ人とすれ違った。

「それ、すれ違い”あるある”ね」
「そんなのあるの!?」

その手の話だけは、無駄に情報を持っている。

「それって、すれ違いざまに・・・」
「“私が見えるのぉー!”ってパターンだよね」

科学で説明できない現象がパターン化されている。
それはそれで夢がない。

「あのね・・・そうじゃなくて」

あらためて、昨日の出来事を話した。

「姿・・・顔が見えない?・・・」

さらに、深みに追い込んでしまったかもしれない。

(No.830-2へ続く)

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[No.829-2]指なんか立てたりして

No.829-2

「どうして?」
「ほら、懐かしい音楽が聞こえてきたから」

自然にその方向に向けて、指をさしてしまった。

「それなら、あっちじゃない?」

今度は彼女がある場所を指さす。

「スピーカーはあそこにあるのよ?」
「ほんとだ・・・」

いつもの感覚で、天井を指さしてしまった。
音楽は天井から聞こえることが多いからだ。

「・・・ん?・・・でも、まてよ」

いちいち、突っ込まれるようなことでもない。

「なんだよ・・・上げ足を取りたかったのか?」

どうでもいいことだけに、逆に腹正しくなってきた。

「初デートの時に流れてた曲なのよ?」
「えっ!?そうなの・・・」

申し訳ないが、全く記憶にない。

「そりゃそうでしょ・・・」
「随分と緊張してたみたいだから」

彼女曰く、あの時を思い出して笑ったらしい。

「今じゃ、余裕でこの曲を聴いてるから・・・」
「それに指なんか立てちゃったりして!」
S829
(No.829完)
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[No.829-1]指なんか立てたりして

No.829-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「おっ!懐かしいな、この曲・・・」

初めて聞いたのは、中学生の頃だったろうか?

「・・・フフフ」
「何だよ、その笑いは?」

僕を小馬鹿にしたような笑いではない。
逆に微笑ましい笑いだった。

「だってぇ・・・」

笑いを堪えながら、僕を指さす。
ただ、指している場所が、微妙な位置だ。

「僕・・・を指さしてるよな?」
「さしてるわよ、指を」

(・・・なんだ?)

意味が分かるような、分からないようなセリフだ。

「・・・指を指さす?」
「なぞなぞか?」

今流れてるこの洋楽と何か関係があるのだろうか?

「ごめんごめん!」
「ほら、さっき・・・」

僕が天井を指さしたという。
“懐かしいなこの曲”というセリフとともに。

「そう言われてみれば・・・」

確かに、天井に向けて指をさした。

(No.829-2へ続く)

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ホタル通信 No.354

小説名:No.258 続・ハズレの景品
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

一応、「No.234 ハズレの景品」の続編という位置付けで書きまし
た。ただ、引き継ぐ事実は“ポインセチア”しかありません。

冬のホタルでは、数々の小説が何らかの関連性を持っています。
ただ、これらを続編と位置付けずに、単品として扱うケースが殆ど
です。そんな中、あからさまな続編は非常に珍しいパターンです。
そもそもなぜ続編にしたのか・・・残念ながら全く記憶にありません。
多分、ポインセチアの印象がよほど強かったのでしょうね。確かに
今でも特別な花です。

本来なら続編ではなく単品で作っていたはずなんですが、比較的
最近の引越しの経験と妙にマッチングしたため、引越しの話を主軸
にしました。
冒頭、“引き継ぐ事実はポインセチア”と書いていますが、その肝心
のポインセチアは、ラストに一言だけしか登場させていません。
狙っていたわけではありませんが、気付けば、この一行だけに収ま
りました。手前味噌ですが、逆にそれが良かったと思っています。

やや、しんみりムードでラストを迎えますが、そのまま終わらないの
が冬のホタルです。映画やドラマで出てきそうなシーンで締め括りま
した。
S354

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[No.828-2]陽射しはピンク色

No.828-2

「ちなみに今は何色なの?」
「そうねぇ・・・」

予想に反して、考え込んでいる。
会話の流れからすれば即答して欲しいところだ。

「・・・ピンクかな?」
「それって、やっぱり、景色の色じゃない!?」

桜の花はまだとしても、至るところで桜は見掛ける。
さっきも、さくらのシフォンケーキを食べたばかりだ。

「そうだけど、違うのぉ!」
「じゃぁ・・・以前は何色だったの?」

冬だけに白や青系の色だろうか?
逆に、暖をとるイメージから、赤系もありえる。

「やっぱり、ピンクかな?」
「同じ!?」
「ううん、若干、薄いピンク」

一体何を言いたいのやら・・・会話を続けられない。

「じゃぁ、そう言うことで・・・」
「・・・まったく、分かってないんだから!」

言葉とは裏腹に、突然、腕を組んできた。

「わぁ!なんだよ・・・いきなり・・・」

彼女の頬が、どんどんピンク色に変わって行くのが見えた。
S828
(No.828完)
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[No.828-1]陽射しはピンク色

No.828-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「陽射しが色付いてきたね!」

一瞬、自分の耳を疑った。

「・・・今、なんて言った?」
「“陽射しが色付いてきたね”って言ったわよ」

どうやら聞き間違いではないらしい。

「それを言うなら・・・“景色”とかじゃない?」

春が近付くと、それこそ花が色付く。

「それに、服装も変わるし」

街が色付く・・・と言ってもいいだろう。
極端に言えば、見るものが全てが色付き始める。

「ただ、陽射しは変わらないだろ?」

夕焼けならまだしも、陽射しが色付くなんて聞いたことがない。

「そんなの百も承知よ」
「あ・え・て、そう表現したかったの!」

不機嫌とは言わないが、怪訝そうな顔をしている。

「まぁ、真夏だったら・・・」

陽射しの強さを、“色”に例えることもできなくはないだろう。

(No.828-2へ続く)

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[No.827-2]応援

No.827-2

「それなら・・・」
「騙されたと思って、じっくり見てよ」

何だか面倒な展開になってきた。

「明日、休みでしょ?」
「・・・そうだけど」

幸か不幸か、特に予定はない。
まぁ、いつものことだが・・・。

「ルールが分かると面白いよ」
「ルールの解説もしてくれるからね」

どこかの局のまわし者のようなアピールぶりだ。

「分かったわよ、どうせ暇だし・・・」

この場は、適当に話を合わせておけばいい。

「絶対、見てよね?」
「はいはい・・・」

ただ、友人の熱々ぶりが気にならないわけではない。
そんなに面白いのだろうか?

(まぁ・・・素直に見てみるか)

この際、明日と言わず、今日の夜から見てみることにした。

「うっ・・あっ・・・よっしゃぁー!!」

だんだんと体が熱くなってきている。
それに合わせて、つい声が漏れてしまう。

「いよいよね・・・」

スタートのピストル音がテレビから聞こえてきた。
S827
(No.827完)
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[No.827-1]応援

No.827-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「うわぁぁあぁー!!!」
「やったぁぁー!!!」

心の底からの叫びだった。
何年・・・いや十数年ぶりの叫びだった。

「いよいよ、今日ね!」
「・・・なんかあったっけ?」

世間的には、毎日“何か”の日になっている。
それを除けは思い当たる節はない。

「誰かの誕生日だっけ?」

それはそれで面倒だけど・・・。

「何言ってるのよ、今日は女子・・・」
「あぁ・・・オリンピックね、冬の」

そう言えば、テレビでも連日、放送している。

「見てないの?」
「・・・逆に見てるの?」

別に興味がないわけじゃない。

「みんな大活躍してんのよ!?」
「へぇ~そうなんだぁ」

馴染みがない競技が多くて、いまいちルールが分からない。
カーリングにしても、スピードスケートにしても。

「なんだ・・・見てんじゃん」
「だって、他に見る番組がないからね」

極端に言えば、仕方なく見ている。
それに見ていると言っても、心底見ているわけではない。

(No.827-2へ続く)

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ホタル通信 No.353

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.321 身軽なわけ
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

実話度はほぼゼロです。小説のきっかけとなる出来事はありま
したが、かなり弱いものです。

まず、小説のオチは分かりますか?
その前に、小説なのにオチという表現も変ですが、一応、何らか
の“締め”を設けるようにしています。超短編小説なので、読後の
余韻を残せるわけでもないため、多少のインパクトと疾走感で勝
負しています。
さて、話を戻すと、体が軽い理由は「腕時計をしていない」からで
す。つまり、“忘れた”ということです。

実は小説のきっかけはこれです。普段、やや重めの腕時計をし
ている関係で、この小説は生まれました。
今回、ホタル通信を書くにあたり、小説を読み直していると、途中
に「いつもの時間、いつもの場所にいつもの同僚が居た」という場
面が出てきて、一瞬、「まずい!」と思いました。
だって、時計を忘れているのに、いつもの時間・・・というのも不自
然です。
ですが、冷静になってみれば、ケータイでも時間を知ることはでき
るし、いつもの時間通りに家を出て、同僚に出会えれば“いつもの
時間”と錯覚することも可能です。

ただ、恥ずかしいことに最初、オチの意味が分かりませんでした。
時々あるんですよね、作者のくせに覚えていないことが。
T353

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[No.826-2]真夜中のお疲れさま

No.826-2

「へぇ~良かったね!」

投稿するたびに拍手をくれる人がいる。

「同じ人かどうかまでは分からないけど」

けど、多分、同じ人だと思う。

「どうして?」
「拍手をくれるのが、だいたい、深夜なんだよね」

疲れた体で、私のブログを見てくれているはずだ。
そう考えると、逆に申し訳ない。

「余計に疲れさせるかもしれないなぁ・・・」

何度も言うが、私のブログは自己満足の世界だ。

「それが良いって、いう人も居るんじゃない?」
「・・・それならいいけど」

私も時々、深夜まで起きていることがある。
理由は色々だ。

「色々?興味あるなぁ~」
「そこはスルーでしょ!?」

深夜、見ず知らずの人と、何か通じているようで嬉しい。

「とにかく、ありきたりだけど・・・」

一言、“お疲れさま”と言いたい。
S826
(No.826完)
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[No.826-1]真夜中のお疲れさま

No.826-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「ねぇ、まだブログ続けてるの?」
「えっ・・・まぁ・・・」

まるで、悪いことをしているかのような口調だ。

「時代はインスタでしょ!?」

いつもの独断と偏見が始まった。

「そのインスタも1ヶ月しか、もたなかったでしょ?」
「失礼ね!“1ヶ月も”もったのよ!」

確かに、友人にしてみれば最長記録だ。
ツイッターは1週間だった。

「ブログなんて、1回だけでしょ?」

“始めます”の挨拶記事が、最後となった。
ただ、いずれも流行に敏感だったことだけは誉めてあげよう。

「だって・・・案外、ネタがないんだもん!」

それは分からなくもない。
ありそうでないのが、ブログのネタだ。
けど、友人の飽きっぽさは、まさに国宝級だ。

「ところで、拍手はもらえてる?」
「まぁ・・・そこそこね」

正直、閲覧数は少ない。
万人受けするわけでもなく、自己満足で公開しているからだ。

(No.826-2へ続く)

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[No.825-2]ペパーミントグリーン

No.825-2

「そんなに気になる?」
「だって・・・」

彼女がパラパラとアルバムをめくり始めた。

「ほら・・・他にも結構、写ってるのよ?」
「・・・ほんとうだ」

程度の差はあれど、結構、それが写っている。
さっきの一枚はその代表だ。

「男の子では珍しくない?」

寝る時も一緒だった。、
むしろ一緒じゃないと眠りにつけなかった記憶がある。

「けど・・・だんだんと減ってくるのよね」

小学校に入学してからは、それが全く写っていないと言う。

「確かに・・・」

興味の先が変わったのか、単に飽きたのか・・・。
それにもう、ぬいぐるみの歳でもないだろう。

「で、そのロバ君はどうなったの?」
「・・・ごめん、さすがに覚えてない」

気付けば無くなっていた。
いや、無くなったことさえ、意識したこともなかった。

「そうなんだ・・・でも、だからなんだ?」
「・・・なにがだよ?」

彼女が、ドヤ顔で質問してきた。

「ペパーミントグリーンが好きな原点はここにあったのね」S825
(No.825完)
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[No.825-1]ペパーミントグリーン

No.825-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「ちょっと聞いていい?」

昔のアルバムを見ていた彼女が、話し掛けてきた。

「いいよ、なに?」

一枚の写真を指差す。

「あぁ・・・これね、3歳くらいかな?」

姉と一緒に撮った写真だ。

「これがどうしたの?」

ペパーミントグリーンのぬいぐるみを片手に、僕は満面の笑みだ。

「ほら、ここに・・・」
「まさか・・・そうなの!?」

まだそんな季節ではない。
けど、それは季節に関係なくやってくる。

「あのね・・・」
「これよ、こ・れっ!」

ぬいぐるみを指差す。

「なんだぁ・・・ぬいぐるみだよ、ロバの」
「馬じゃなくてロバなの!?」

当時、子供向けの番組にロバのキャラクターが居た。
その影響で、ロバを好きになった。

「とは言え、これが本当にロバどうかは分からないけどね」

正直、今見てもロバかどうか、分からない。

(No.825-2へ続く)

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ホタル通信 No.352

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.276 好きになってよかった
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

歌詞をきっかけにした、当ブログでは、お馴染みのパターンです。
これと似た事実を経験したというエキスも多少入っています。

まずは、歌詞をご覧下さい。 「好きになって、よかった
小説に記載した通り、過去形です。とても深い意味が歌詞に込め
られている可能性もありますが、表面的には、よくある失恋ソング
と言えるでしょう。ただ、歌っている人の声質や雰囲気が加わると
一気に繊細さや、せつなさが伝わってきます。
ほぼ、創作ですから、話の展開は作られたものです。初期の作品
ということもあり、前回紹介した作品と同じようなギクシャク感が少
しあります。

前半は、歌詞を自己分析して、それが過去形の歌であると結論を
つけます。
とは言うものの、そもそもなぜ分析することになったのか?それに
ついては、自分でもハッキリとは分かっていません。冒頭に書いた
通り、過去の経験がよみがえってきたのか、単にドラマの影響なの
か、真相は闇の中です。

ラストは多少面白おかしく終われるように、軽いノリで作っています。
ただ、“好きになってよかった・・・今でもそう想っている”の一行は、
歌詞をあらためて解釈し直した瞬間でもあり、私の心情を表したも
のです。実際、そう想える人が居るんです。
T352_3

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