« [No.818-2]老人とイヌ | トップページ | [No.819-1]T路地の恋 »

ホタル通信 No.349

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.265 菜の花
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

もちろん、話のきっかけはあるのですが、実際に二人が会話した事実はないので、実話度はゼロにしました。

特に意味も無く花を摘む・・・小さい頃はこんな行動が多かったと思います。意味がないわけですから、後先は何も考えていません。摘んだ後は、多分、捨てていたんでしょうね。
実家のすぐそばに大きな川が流れており、川沿いの土手には毎年、黄色が鮮やかな菜の花が咲いていました。私にとってはとても身近過ぎて、大袈裟ですが空気のような存在でした。

ある時、久しぶりに菜の花を見掛けたことで、記憶がよみがえりこの小説へと繋がりました。
本当はもう少し、ノスタルジックな内容になるはずだったのですが、時を同じくして、“菜の花のお浸し”を食べたことで方向性が変わりました。つまり、先にオチが決まり、それに肉付けして行った関係で、このような話になりました。
比較的、初期の作品なので、今よりも自己満足感が満載ですが当ブログのテーマでもある“日常感”は今よりも魅力的です。

この記事を書いていると、菜の花を見に行きたくなりました。
目に飛び込んで来る鮮やかな黄色と、風に吹かれた草花のざわめきだけしか聞こえない、そんな場所に。
T349
web拍手 by FC2

| |

« [No.818-2]老人とイヌ | トップページ | [No.819-1]T路地の恋 »

(103)通信No.301~400」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ホタル通信 No.349:

« [No.818-2]老人とイヌ | トップページ | [No.819-1]T路地の恋 »