« [No.815-1]私の場合は | トップページ | [No.816-1]痛かった? »

[No.815-2]私の場合は

No.815-2

「そうそう!」

洋服売り場は子供にとって格好の遊び場だ。

「・・・仕方ないわね」

許したと言うより、あきらめたと言ったほうが良いだろう。

「ところで、体は大丈夫?」
「大丈夫よ、自転車がぶつかってきたわけじゃないし」

“むしろ子供のほうが凶器よ”と言いそうになった。

「その割には、結構な悲鳴だったわよ?」
「そりゃそうでしょ!?突然だもん!」

とにかく、この場を離れたほうがよさそうだ。
どうやら鬼ごっこが、また始まったみたいだ。

「ほんと・・・懲りないんだから・・・」
「それが子供でしょ?」

友人をなだめながら、子供とは反対方向に歩く。

「実は・・・私も経験あるんだ」
「そうなの!?」

正直、完全に忘れていた。
けど、友人を見ていると、記憶が蘇ってきた。

「ほら!あなたも痛い目にあってたんじゃない!」
「痛い目に?・・・そうも言えなくないけど」

どちらかと言えば、痛い目にあわせたほうの立場だ。
S815
(No.815完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.815-1]私の場合は | トップページ | [No.816-1]痛かった? »

(033)小説No.801~825」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.815-2]私の場合は:

« [No.815-1]私の場合は | トップページ | [No.816-1]痛かった? »