[No.815-1]私の場合は
No.815-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「わぁぁ!」
友人が悲鳴と共に、私に寄りかかってきた。
「ど、どうしたの!?」
「い、いてててて・・・」
友人をよそに、二人の子供がその場から遠ざかって行った。
「ぶつかった!?」
「そ、そうみたい・・・」
こちらを気にすることなく、向こうではしゃいでいる。
まるで何もなかったかのように。
「こ、この、クソ・・・ガ・・・」
「まぁまぁ・・・下品な言葉はおさえておさえて」
気持ちは分からなくもないが、相手は子供だ。
「子供だからこそでしょ!?」
「親の顔が見てみたいわ!」
なかなか怒りが収まらないようだ。
それどころか逆にヒートアップしている。
「けど、わざとじゃないんだしさぁ」
どうやら、二人で鬼ごっこをしているみたいだった。
「ここは心を広く持って!ねっ?」
「・・・まぁ・・・うん・・・そうね・・・」
ようやく、クールダウンしてきた。
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「(033)小説No.801~825」カテゴリの記事
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