[No.806-1]ヘアピン
No.806-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「そんな趣味があったとは・・・」
「どんなだよ!?」
とは言え、勘違いを招いたのは僕のせいだ。
「だって、そんなにマジマジと見てるから・・・」
「・・・だよな」
それにしても、正式な名前があるのだろうか、これに・・・。
「ヘアピンだよな?」
「そうよ」
昔からある、ごく普通のやつだ。
「特別な名前・・・あるの?」
「えっ・・・どうだろう」
名前が知りたいわけじゃない。
ただ、名前がないと話が進めにくい。
「とりあえず、ヘアピンでいいんじゃないの?」
「じゃ・・・まぁ、とりあえず・・・」
幸いにも現物がある。
これがないと、相手に伝えるのが途端に難しくなるだろう。
| 固定リンク | 0
「(033)小説No.801~825」カテゴリの記事
- [No.825-2]ペパーミントグリーン(2018.03.04)
- [No.825-1]ペパーミントグリーン(2018.03.03)
- [No.824-2]恋の残骸(2018.02.28)
- [No.824-1]恋の残骸(2018.02.27)
- [No.823-2]ヒイラギとイワシ(2018.02.25)
コメント