« [No.805-2]触れていたい | トップページ | [No.806-2]ヘアピン »

[No.806-1]ヘアピン

No.806-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「そんな趣味があったとは・・・」
「どんなだよ!?」

とは言え、勘違いを招いたのは僕のせいだ。

「だって、そんなにマジマジと見てるから・・・」
「・・・だよな」

それにしても、正式な名前があるのだろうか、これに・・・。

「ヘアピンだよな?」
「そうよ」

昔からある、ごく普通のやつだ。

「特別な名前・・・あるの?」
「えっ・・・どうだろう」

名前が知りたいわけじゃない。
ただ、名前がないと話が進めにくい。

「とりあえず、ヘアピンでいいんじゃないの?」
「じゃ・・・まぁ、とりあえず・・・」

幸いにも現物がある。
これがないと、相手に伝えるのが途端に難しくなるだろう。

(No.806-2へ続く)

| |

« [No.805-2]触れていたい | トップページ | [No.806-2]ヘアピン »

(033)小説No.801~825」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.806-1]ヘアピン:

« [No.805-2]触れていたい | トップページ | [No.806-2]ヘアピン »