[No.803-1]手が覚えてる
No.803-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「へぇ~上手じゃん!」
「えっ!?そ、そうかな・・・」
別に自慢しようとしていたわけじゃない。
懐かしさのあまり、つい手が動いてしまった。
「そうよ!なかなかのものよ」
「・・・久しぶりに作ってみたけどな」
ただ、小さい頃、作っていたのとはかなり違う。
昔は、ひとつひとつのパーツがかなり大きかった。
「大きい?」
「あぁ・・・手のひらサイズくらいあった」
もちろん、幼稚園児の手のひら・・・としてだ。
「そんなに!?」
比べると、目の前のそれはかなり小さく感じる。
自分が大人になったこともあるが。
「よく、それで飛行機を作ったよ」
正確に言えば、SF映画に出てくるような飛行機だ。
「想像して?」
「当時はよく考えていたよ」
特撮のテレビや映画の影響もあったと思う。
とにかく、空想するのが好きだった。
「それを絵にしたり、形にしたり・・・」
色々なもので表現した。
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