« ホタル通信 No.341 | トップページ | [No.803-2]手が覚えてる »

[No.803-1]手が覚えてる

No.803-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「へぇ~上手じゃん!」
「えっ!?そ、そうかな・・・」

別に自慢しようとしていたわけじゃない。
懐かしさのあまり、つい手が動いてしまった。

「そうよ!なかなかのものよ」
「・・・久しぶりに作ってみたけどな」

ただ、小さい頃、作っていたのとはかなり違う。
昔は、ひとつひとつのパーツがかなり大きかった。

「大きい?」
「あぁ・・・手のひらサイズくらいあった」

もちろん、幼稚園児の手のひら・・・としてだ。

「そんなに!?」

比べると、目の前のそれはかなり小さく感じる。
自分が大人になったこともあるが。

「よく、それで飛行機を作ったよ」

正確に言えば、SF映画に出てくるような飛行機だ。

「想像して?」
「当時はよく考えていたよ」

特撮のテレビや映画の影響もあったと思う。
とにかく、空想するのが好きだった。

「それを絵にしたり、形にしたり・・・」

色々なもので表現した。

(No.803-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.341 | トップページ | [No.803-2]手が覚えてる »

(033)小説No.801~825」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.803-1]手が覚えてる:

« ホタル通信 No.341 | トップページ | [No.803-2]手が覚えてる »