[No.800-1]僕のポジション
No.800-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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『質問があるんだけど』
忘れた頃に、こんな連絡が入る。
『どんなこと?』
メールではない。
言わば、チャットのようなソフトだ。
『・・・について聞きたいんだけど』
『あぁ、それなら・・・』
個人的に入れているわけではない。
業務用として正式にインストールされている。
『・・・すればいいよ』
仕事の話だけが淡々と進む。
『ありがとうございます』
世間話が入るわけでもなく、話が終わる。
業務中だから、当たり前と言えば当たり前だけど。
『また、何かあったら連絡して』
隣近所も居るのに、わざわざ僕のところに問い合わせしてくる。
特別、僕が仕事に精通しているわけじゃないのに。
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